属格のみを支配する前置詞
ἀντί 〜の代わりに 「アンチの代わりに」 英:instead of
ἀπό 〜から離れて 英:away
ἐκ, ἐξ 〜の中から
πρό 〜の前に
ἀπό 〜から離れて 英:away
ἐκ, ἐξ 〜の中から
πρό 〜の前に
与格のみを支配する前置詞
σύν 〜共に
対格のみを支配する前置詞
ἀνά 〜を上って ANAの飛行機を上って
εἰς, ες 〜の中へ
εἰς, ες 〜の中へ
複数の格を支配する前置詞
支配する格ごとに意味もまた異なる(イ)二格を支配するもの
属格支配の場合、以下の前置詞の意味は
διά 〜を通って、〜を横切って 独:durch
κατά 〜から下へ、〜に対して
μετά 〜と共に
ὑπέρ 〜の上に、〜の為に 独:über
対格支配の場合、以下の前置詞の意味は
διά 〜の故に、為に 独:durch
κατά 〜に沿って、従って 英:according to
μετά 〜の後に(時間的にも空間的にも) metaphysics(自然学の後に=形而上学)
ὑπέρ 〜を超えて 独:über
(ロ)三格を支配するもの
属格支配の場合、以下の前置詞の意味は
ἀμφί 〜について
ἐπί 〜の上に、〜の時代に 英:epoch(時代、時期)
παρά 〜から 英:parallel(並行)
περί 〜について 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜において、〜から見て
ὑπό 〜によって、〜の下から
与格支配の場合、以下の前置詞の意味は
ἀμφί 〜について、〜に関して(属格と同じ)
ἐπί 〜の上に(属格と同じ)
παρά 〜の所で 英:parallel(並行)
περί 〜の周りで 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜の傍で
ὑπό 〜の下で
対格支配の場合、以下の前置詞の意味は
ἀμφί 〜の周りに、〜の傍に 英:ambience(雰囲気、環境)
ἐπί 〜へ向かって、〜の方へ
παρά 〜の傍へ、〜に沿って 英:..parallel(並行)
περί 〜の周りに、〜の傍に、〜について 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜の方へ、〜へ向かって
ὑπό 〜の下へ
※「〜の周り」という意味の前置詞は「〜について」という意味も持っていることが多い
ἀπό ἀρχῆς → ἀπ' ἀρχῆςκατά 〜から下へ、〜に対して
μετά 〜と共に
ὑπέρ 〜の上に、〜の為に 独:über
対格支配の場合、以下の前置詞の意味は
διά 〜の故に、為に 独:durch
κατά 〜に沿って、従って 英:according to
μετά 〜の後に(時間的にも空間的にも) metaphysics(自然学の後に=形而上学)
ὑπέρ 〜を超えて 独:über
(ロ)三格を支配するもの
属格支配の場合、以下の前置詞の意味は
ἀμφί 〜について
ἐπί 〜の上に、〜の時代に 英:epoch(時代、時期)
παρά 〜から 英:parallel(並行)
περί 〜について 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜において、〜から見て
ὑπό 〜によって、〜の下から
与格支配の場合、以下の前置詞の意味は
ἀμφί 〜について、〜に関して(属格と同じ)
ἐπί 〜の上に(属格と同じ)
παρά 〜の所で 英:parallel(並行)
περί 〜の周りで 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜の傍で
ὑπό 〜の下で
対格支配の場合、以下の前置詞の意味は
ἀμφί 〜の周りに、〜の傍に 英:ambience(雰囲気、環境)
ἐπί 〜へ向かって、〜の方へ
παρά 〜の傍へ、〜に沿って 英:..parallel(並行)
περί 〜の周りに、〜の傍に、〜について 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜の方へ、〜へ向かって
ὑπό 〜の下へ
※「〜の周り」という意味の前置詞は「〜について」という意味も持っていることが多い
母音で終わる前置詞が母音で始まる語に先行する場合、
母音連続を避けて語調を善くする為に、語末の母音を落とす(省音=elision)
※これは前置詞に限ったことではない。
動詞と結んで合成動詞を造ることはラテン語、ドイツ語等と同様である
ἀπό + ἄγω → ἀπάγω 連れ去る take awayπαρά + ἔχω → παρέχω 提供する
περί + ἄγω → περιάγω 引き廻す
πρό + ἔχω → προέχω 優越する
ἐν + πίπτω → ἐμπίπτω 落ち込む
σύν + στέλλω → συστέλλω まとめる
σύν + κομίζω → συγκομίζω 集める
σύν + λαμβάνω → συλλαμβάνω 助ける
前置詞の他に準前置詞と呼ぶべきものがあり、
それらは動詞と結んで合成動詞を作る機能に欠けている
例えばἕνεκα, ἕνεκεν
μεταξύ
ἅμα
ἄνευ 〜無しで
ἕνεκα, ἕνεκεν 〜の故に
μεταξύ 〜の間に(以上、属格支配)
ἅμα 〜と共に、〜と同時に(与格支配)
練習問題22
ἀλλος, η, ο 他の 英:other, alter 独:anderἅμα ... (与格支配)〜と同じときに
᾿Αριστείδης, ου, ὁ アリステイデース(アテーナイの有名な政治家)
βάρβαρος, ου, ὁ 英:barbarian(未開人、野蛮人)
διάγω 暮らす、生活する
διαπέρω ... (与格支配)〜より優る
διδάσκαλος, ου, ὁ, ἡ 先生、教師
εἰσβάλλω 侵入する εἰσ(中へ) + βάλλω(投げる)
ἑορτή, ῆς, ἡ 祝祭、祭り holiday
ἑορτήν ἄγω 祭りを祝う
ἥκω 来る、来た
θάνατος, ου, ὁ 死
μακάριος, α, ον 幸福(blessed, happy)
νῆσος, ου, ἡ 島 ネスが居る島
πεδίον, ου, τό 平野 英:plain
ποταμός, οῦ, ὁ 川 英:river, stream ポタポタ垂れる水もそのうち川になる
στενός, ή, όν 狭い 英:strait(海峡、瀬戸、難局、苦境)
σῴζω, σώσω 救う 英:save
σωφροσύνη, ης, ἡ 節度
1. διέφερε ὁ Ἀριστείδης τῶν ἄλλων Ἀθηναίων δικαιοσύνῃ καί σωφροσύνῃ καί εὐσεβείᾳ.
アリステイデースは(男性単数主格)他のアテーナイ人達に(男性複数属格)正義(単数与格)と節度(単数与格)と敬虔さ(単数与格)で以て優れていた。
2. μετά τόν θάνατον αἱ τῶν ἀγαθῶν ψυχαί διῆγον ἑν ταῖς τῶν μακαρίων νήσοις.
3. ἦσαν κῶμαι μικραί παρά τόν ποταμόν.
4. ἅμα τῇ ἡμέρᾳ εἰσέβαλλον εἰς τήν ἀγοράν οἱ βάρβαροι.
夜明け(単数与格)と共に、野蛮人達は(複数主格)アゴラへ(単数対格)侵入していた。
狭い道は平野(単数属格)を通って村へと続いている。
6. ἄγουσιν οἱ μέν καλοί ἐπί τά καλά, οἱ δέ πονηροί ἐπί τά πονηρά.
一方では良い人々が良い諸事柄(中性複数対格)の方へと通じ、他方では悪い人々が悪い諸事柄(中性複数対格)の方へと通じる。
7. διά τήν νίκην ἑορτήν ἦγον οἱ πολῖται.
8. ἥκω ἐξ ᾿Αθηνῶν παρά τοῦ διδασκάλου.
アテーナイ市(複数属格)から、先生の元から(単数属格)私は来る。
9. σύν τοῖς θεοῖς σώσετε τούς νεανίας ἐκ τῶν δεινῶν κινδύνων.
10. τοῖς ἀνθρώποις τοῖς δικαίοις καί θεοί συνελάμβανον.
神々でさえ(複数主格)正しい人間達(複数与格)を援助していた。