2017年2月1日水曜日

13. ギリシャ語 アオリスト直説法能動相

13. ギリシャ語 アオリスト直説法能動相

παιδεύω

単数形
1. παίδευσα
2. παίδευσας
3. παίδευσε(ν)
 
エパイデウサ
エパイデウサス
エパイデウセ(ン)
 
複数形
1. παιδεύσαμεν
2. παιδεύσατε
3. παίδευσαν
 
エパイデウサメン
エパイデウサテ
エパイデウサン
 
--

πἑμπω
単数形
1. πεμψα
2. πεμψας
3. πεμψε

複数形
1. πεμψαμεν
2. πεμψατε
3. πεμψαν

--

ἄρχω

単数形
1.ρξα
2. ρξας
3. ρξε

複数形
1. ρξαμεν
2. ρξατε
3. ρξαν

未完了過去直説法能動相の変化においても
アオリストの変化においても単語の始めにが付く。

未来直接法能動相
アオリストと同じくςの音は付くがは付かない

未完了過去直説法能動相の変化は
「ON(=王、長嶋)、S(=貞治)、絵」
「お面、得て、ON(=王、長嶋)」

であったが、 アオリストの変化は
「さぁ、刺す、背」
「左面、さて、散」(新撰組の襲来)

また、単数一人称と複数三人称の変化は未完了過去直説法能動相のように同じではない

アオリストの変化において基幹になる部分、
即ちアオリスト幹は、
動詞幹にσαを加えたもの
三人称単数のみはσε
アオリストは、ある事実が過去において一応片付いてしまったものとして言い表す時称である
未完了過去παίδευον
「教育していた、しつつあった」
という意味であるのに対して、アオリストの場合は単に
「教育した」
と言い切った表現である

未完了過去が継続的、描写的であるのに対して、
アオリストは瞬間的、列挙的である

フランス語のpassé simpleの用法がアオリストのそれに似ている

ἀποβλέπω
᾿Απόλλων, ωνος, ὁ
ἄρχω
βωμός, οῦ, ὁ
δάκρυον, ου, τό
Δαρεῖος, ου, ὁ
δίσκος, ου, ὁ
διώκω
θηρίον, ου, τό
θύω
ἱκετεύω
καταλύω
Ξέρξες, ου, ὁ
παντοῖος, α ον
συνήθεια, ας, ἡ
Σωκράτης, ους, ὁ
υἱός, οῦ, ὁ
φονεύω 

ἀποβλέπω アポブレポー 見つめる、着目する βλέπω(見る)ブレてるっぽいけどカメラで見る
᾿Απόλλων, ωνος, ὁ アポローン
ἄρχω 〜の初まりを作る、支配する、統治する
βωμός, οῦ, ὁ ボーモス 祭壇 
δάκρυον, ου, τό ダクリュオン 涙 涙の濁流
Δαρεῖος, ου, ὁ ダーレイオス王
δίσκος, ου, ὁ ディスコス 円盤 英:disk
διώκω ディオーコー 追う 英:pursue, chase, follow, seek after
θηρίον, ου, τό テーリオン 野獣 英:wild animal 独:Tier
θύω テュオー 捧げる 英:offer by burning
ἱκετεύω ヒケテウオー 懇願する 頼みすぎて引かれた
καταλύω カタリュオー 壊す、廃止する 英:destroy 片っ端から竜王が壊す
Ξέρξες, ου, ὁ クセルクセース王
παντοῖος, α, ον 全ての種類の
συνήθεια, ας, ἡ シュネーテイア 習慣
Σωκράτης, ους, ὁ ソークラテース
υἱός, οῦ, ὁ ヒュイオス 息子 唯一の息子
φονεύω ポネウオー 殺す 
Ὑάκινθος, ου, ὁ ヒュアキント

1. Ἀπόλλων τῷ δίσκῳ Ὑάκινθον φόνευσεν.
アポロンはヒュアキントを円盤で(単数与格、手段を表す与格)殺した。

2. μακράν συνήθειαν κατέλυσαν ἐν μικρ χρόν.
彼らは長い習慣をわずかな時間で壊した。

3. οἱ στρατηγοί τούς στρατιώτας κέλευσαν διώκειν τούς πολεμίους.
将軍達は(複数主格)兵士達に(複数対格)敵どもを(複数対格)追うように命令した。

4. τοῖς θεοῖς παρά τοῖς βωμοῖς θύσατε θηρία παντοία.
神々に(複数与格)様々な祭壇(複数与格)のところで全ての種類の野獣ども(複数対格)をあなた達は捧げた。

5. Σωκράτης οὐχ κέτευσε τούς δικαστάς μετά δακρύων.
ソークラテースは裁判官達を(=に)(複数対格)涙(複数属格)と共に懇願などしなかった。
κέτευσεは長音

6. τῆς ἑσπέρας κρουσα την θύραν τῆς οἰκίας.
私は夕方に家の扉を閉めた。

7. οὐκ κουσας τοῦ σοφιστοῦ ὅτι σπουδῆς ἀξία ἀρετή;
貴方はソフィストから(単数属格)、徳は勤勉する価値があることを聞いていなかったのか?
ἀξίαは属格支配で、英語のworthのような意味
ὅτιは、「〜ということ」という意味。英語のthat節のthat
8. εἰς τήν ἀλήθειαν μόνον ἀπεβλέψαμεν.
我々はただ真実だけを(女性単数対格)見つめた。

9. πολλάκις θαύμασα τήν ἀρετήν τοῦ νεανίου.
私は時々若者の(単数属格)徳を(=に)(単数対格)驚いた。

10. μετα δε τον θάνατον Δαρείου Ξέρξης Δαρείου υἱος πξε τῶν Περσῶν.
そして(あるいは「しかし」)、ダーレイオス王の死(単数対格)の後に、ダーレイオス王の息子であるクセルクセース王はペルシャ人達を支配(属格支配)した。

2015年3月8日日曜日

ドイツのポップス(1)Mitnehm / Clueso



Mitnehm

Ist nicht so wild komm lass mal sehen .
Von links nach rechts wie steht der Wind?
Ey, schau mal raus, sitzt du bequem?
Wenn nicht, ist kein Problem - Ich krieg das hin.
そんなに大したことじゃない。ちょっと僕に見せてみなよ。
左から右へ。風向きはどう?
ほら、外でも見て。少しは楽になった?
もし良くなくても、安心して―僕がどうにかするよ。

Ich kann dich wenn du willst gern ein Stück mitnehm,
Und es geht los von jetzt auf gleich wenn du dich traust.
Doch wir umfahrn den Rest und nehm' Wege, die wir noch nicht kenn',
Denn ich steh nicht gern im Stau.
君が望んでくれるなら、一緒に行ける。
君にその覚悟があるなら、今すぐにでも。
でも、余計な場所はすっ飛ばして、まだ見たこともない道を行くよ。
だって、留まることは好きじゃない。

Siehst du jedes Bild taucht einfach auf
Und es lenkt sich fast wie von allein.
Kein rotes Licht, dafür mehr blau.
Du hast kein' Plan - und wir brauchen kein'.
どんなイメージもふとやって来るんだ。
それで、勝手に向かう方向を決める。
赤い光なんか無くて、青ばかり。
君には計画なんてない―僕らには必要ない。

Ich kann dich wenn du willst gern ein Stück mitnehm,
Und es geht los von jetzt auf gleich wenn dich traust.
Doch wir umfahrn den Rest und nehm' Wege, die wir noch nicht kenn',
Denn ich steh nicht gern im Stau.
君が望んでくれるなら、一緒に行ける。
君にその覚悟があるなら、今すぐにでも。
でも、余計な場所はすっ飛ばして、まだ見たこともない道を行くよ。
だって、留まることは好きじゃない。

Hier und da komm ich auf die Idee,
Einen andern Weg zu gehen,
Mal verspielt und mal gefasst.
(Ich steh nicht gern im Stau)
時々僕は
また違う道を行こうとする。
ある時はおどけて、ある時は落ち着いて。
(留まることは好きじゃない)

Ich kann dich wenn du willst gern ein Stück mitnehm,
Und es geht los von jetzt auf gleich wenn dich traust.
Doch wir umfahrn den Rest und nehm' Wege, die wir noch nicht kenn',
Denn ich steh nicht gern im Stau.
君が望んでくれるなら、一緒に行ける。
君にその覚悟があるなら、今すぐにでも。
でも、余計な場所はすっ飛ばして、まだ見たこともない道を行くよ。
だって、留まることは好きじゃない。

Ich kann dich wenn du willst gern ein Stück mitnehm,
Und es geht los von jetzt auf gleich wenn dich traust.
Doch wir umfahrn den Rest und nehm' Wege, die wir noch nicht kenn',
Denn ich steh nicht gern im Stau.
君が望んでくれるなら、一緒に行ける。
君にその覚悟があるなら、今すぐにでも。
でも、余計な場所はすっ飛ばして、まだ見たこともない道を行くよ。
だって、留まることは好きじゃない。

(※ 基本的にドイツ語原文からの私訳ですが、訳出にあたって、http://lyricstranslate.com/en/mitnehm-takeaway.html の Steena さんの英訳を参考にさせていただきました)

----

ドイツでは人気のアーティストの一人、Clueso(クリューゾー)から、Mitnehm(ミットネーム、「自分と一緒に連れて行く」の意味)の紹介です。

サビの一行目、 Ich kann dich wenn du willst gern ein Stück mitnehm は、
「君が望むなら、一緒に連れて行ってあげるよ」とも訳すことができ、これだと若干上から目線ですが…、
ただ、メランコリックな曲調からも、主人公にはそこまで余裕があるわけではないと思われます。なので今回は「君が望んでくれるなら、一緒に行ける」と訳してみました。

主人公にとって、相手の人を mitkommen すること(一緒に連れて行くこと)は、相手が一緒に行くと決めてくれなければ無理なこと、主人公にとっては、果たして一緒に来てくれるか必ずしも自信のあることではないのではないでしょうか。

そして、もし一緒に行くと決めてくれた場合でも、おそらく道は簡単じゃない、まだ見ぬ道を行くことになるよ、という不安も曲調に大いに表現されています。そして、それでも一緒に行く覚悟を君はしてくれるだろうか、してくれたらいいけれど…という逡巡と、
でも、もし行くならば、二人でぐじぐじしているのではなく、まだ見ぬ場所へ果敢に飛び込んでいくしかないんだ、という覚悟(そしてそれを大げさにしないために、「そんなに大したことじゃない。ちょっと僕に見せてみなよ」と、敢えておどけた感じで相手には語りかけているのでしょう)が感じられる、いい曲だと思います。

ドイツ語のポップスは、市場がドイツ語圏に限られている(?)からか、英語のポップスに比べて、一度聞いただけではわかりにくい、より複雑な、だからこそやけにリアリティのある心境が語られる場合が多い気がします。商業圏が狭い分、そこまで心情のデフォルメやキャッチーさが求められないからでしょうか。
そこがドイツ語で歌われるポップスの魅力かもしれません。このブログでは、たまにこのようなドイツ語の曲も紹介していこうと思っています。




この曲が収められているアルバムが、この So Sehr Dabei(ゾー・ゼア・ダーバイ )です。日本のアマゾンでも売っていますが、レビューは0件。ちなみにドイツのアマゾンでは93件も。イギリスのアマゾンで1件、アメリカのアマゾンで5件、 フランスのアマゾンでも0件でしたから、いかにドイツだけで聴かれているかがわかります。

2014年11月26日水曜日

12. ギリシャ語 前置詞

属格のみを支配する前置詞

ἀντί 〜の代わりに 「アンチの代わりに」 英:instead of
ἀπό 〜から離れて 英:away
ἐκ, ἐξ 〜の中から
πρό 〜の前に 

 与格のみを支配する前置詞

ἐν 〜の中に、〜において
σύν 〜共に 

 対格のみを支配する前置詞

ἀνά 〜を上って ANAの飛行機を上って
εἰς, ες 〜の中へ

複数の格を支配する前置詞

支配する格ごとに意味もまた異なる

(イ)二格を支配するもの
属格支配の場合、以下の前置詞の意味は
διά 〜を通って、〜を横切って 独:durch
κατά 〜から下へ、〜に対して 
μετά 〜と共に 
ὑπέρ 〜のに、〜の為に 独:über

対格支配の場合、以下の前置詞の意味は

διά 〜の故に、為に 独:durch
κατά 〜に沿って、従って 英:according to
μετά 〜の後に(時間的にも空間的にも) metaphysics(自然学の後に=形而上学)
ὑπέρ 〜を超えて 独:über

(ロ)三格を支配するもの

属格支配の場合、以下の前置詞の意味は

ἀμφί 〜について
ἐπί 〜のに、〜の時代に 英:epoch(時代、時期)
παρά 〜から 英:parallel(並行)
περί 〜について 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜において、〜から見て
ὑπό 〜によって、〜のから

与格支配の場合、以下の前置詞の意味は

ἀμφί 〜について、〜に関して(属格と同じ)
ἐπί 〜のに(属格と同じ)
παρά 〜の所で 英:parallel(並行)
περί 〜の周りで 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜の傍で
ὑπό 〜の

対格支配の場合、以下の前置詞の意味は

ἀμφί 〜の周りに、〜の傍に 英:ambience(雰囲気、環境)
ἐπί 〜へ向かって、〜の方へ
παρά 〜の傍へ、〜に沿って 英:..parallel(並行)
περί 〜の周りに、〜の傍に、〜について 英:peripheral(周囲の)
πρός 〜の方へ、〜へ向かって
ὑπό 〜の

※「〜の周り」という意味の前置詞は「〜について」という意味も持っていることが多い

母音で終わる前置詞が母音で始まる語に先行する場合、

母音連続を避けて語調を善くする為に、語末の母音を落とす(省音=elision)

ἀπό ἀρχῆς → ἀπ' ἀρχῆς

※これは前置詞に限ったことではない。

動詞と結んで合成動詞を造ることはラテン語、ドイツ語等と同様である

ἀπό + ἄγω → ἀπάγω 連れ去る take away
παρά + ἔχω → παρέχω 提供する
περί + ἄγω → περιάγω 引き廻す
πρό + ἔχω → προέχω 優越する
ἐν + πίπτω → ἐμπίπτω 落ち込む
σύν + στέλλω → συστέλλω まとめる
σύν + κομίζω → συγκομίζω 集める
σύν + λαμβάνω → συλλαμβάνω 助ける

前置詞の他に準前置詞と呼ぶべきものがあり、

それらは動詞と結んで合成動詞を作る機能に欠けている

例えば
ἄνευ
ἕνεκα, ἕνεκεν
μεταξύ
ἅμα

ἄνευ 〜無しで
ἕνεκα, ἕνεκεν 〜の故に
μεταξύ 〜の間に(以上、属格支配)
ἅμα 〜と共に、〜と同時に(与格支配)

練習問題22

ἀλλος, η, ο 他の 英:other, alter 独:ander
ἅμα ... (与格支配)〜と同じときに
᾿Αριστείδης, ου, ὁ アリステイデース(アテーナイの有名な政治家)
βάρβαρος, ου, ὁ 英:barbarian(未開人、野蛮人)
διάγω 暮らす、生活する
διαπέρω ... (与格支配)〜より優る
διδάσκαλος, ου, ὁ, ἡ 先生、教師 
εἰσβάλλω 侵入する εἰσ(中へ) + βάλλω(投げる)
ἑορτή, ῆς, ἡ 祝祭、祭り holiday
ἑορτήν ἄγω 祭りを祝う
ἥκω 来る、来た
θάνατος, ου, ὁ 死
μακάριος, α, ον 幸福(blessed, happy)
νῆσος, ου, ἡ 島 ネスが居る島
πεδίον, ου, τό 平野 英:plain
ποταμός, οῦ, ὁ 川 英:river, stream ポタポタ垂れる水もそのうち川になる
στενός, ή, όν 狭い 英:strait(海峡、瀬戸、難局、苦境)
σῴζω, σώσω 救う 英:save
σωφροσύνη, ης, ἡ 節度 

1. διέφερε Ἀριστείδης τῶν ἄλλων Ἀθηναίων δικαιοσύν καί σωφροσύν καί εὐσεβεί.
アリステイデースは(男性単数主格)他のアテーナイ人達に(男性複数属格)正義(単数与格)と節度(単数与格)と敬虔さ(単数与格)で以て優れていた。

2. μετά τόν θάνατον αἱ τῶν ἀγαθῶν ψυχαί διγον ἑν ταῖς τῶν μακαρίων νήσοις.
死の後に(対格支配)善き人々の(複数属格)魂達は(複数主格)諸浄福の人々の(複数属格)島々に(複数与格)暮らしていた。

3. σαν κῶμαι μικραί παρά τόν ποταμόν.
小さな村々は(複数主格)その川(単数対格)に沿ってあった。

4. ἅμα τ ἡμέρ εἰσέβαλλον εἰς τήν ἀγοράν οἱ βάρβαροι.
夜明け(単数与格)と共に、野蛮人達は(複数主格)アゴラへ(単数対格)侵入していた。
5. στενή ὁδός ἄγει διά τοῦ πεδίου εἰς τήν κώμην.
狭い道は平野(単数属格)を通って村へと続いている。

6. ἄγουσιν οἱ μέν καλοί ἐπί τά καλά, οἱ δέ πονηροί ἐπί τά πονηρά.
一方では良い人々が良い諸事柄(中性複数対格)の方へと通じ、他方では悪い人々が悪い諸事柄(中性複数対格)の方へと通じる。

7. διά τήν νίκην ἑορτήν γον οἱ πολῖται.
国民達は勝利(単数対格)の故に、祭り(単数対格)を祝っていた。

8. ἥκω ἐξ ᾿Αθηνῶν παρά τοῦ διδασκάλου.
アテーナイ市(複数属格)から、先生の元から(単数属格)私は来る。

9. σύν τοῖς θεοῖς σώσετε τούς νεανίας ἐκ τῶν δεινῶν κινδύνων.
あなた達は神々(複数与格)と共に若者達を(複数対格)恐ろしい様々な危険(複数属格)から救うであろう。

10. τοῖς ἀνθρώποις τοῖς δικαίοις καί θεοί συνελάμβανον.
神々でさえ(複数主格)正しい人間達(複数与格)を援助していた。

2014年5月21日水曜日

11. ギリシャ語 形容詞—母音幹(第一、第二)変化の形容詞

練習問題

ἀθάνατος, ον 不死の ア(否定)タナトス(死)
Ἀθῆναι, ῶν, αἱ アテーナイ市
ἄλυπος, ον ア(否定)リュポース(苦痛、憂い)
ἄξιος, α ον 〜に値する(属格支配)
Ἀριστοτέλης, ους, ὁ アリストテレース
βίον ἄγω 生活する
γλυκείς 甘い
ἔργον, ου, τό 仕事
μέν ... δέ ... 一方は〜だが、他方は〜
μικρός, ά, όν 小さい、短い ミクロ
μόνος, η, ον ひとりの、ただ〜だけ 英:only
νόσος, ου, ἡ 病、災い
ὅτι 〜ということ 英:that
παιδεία, ας, ἡ 教育 「教育する」はパイデウオー
πικρός, ά, όν 苦い 
πόλεμος, ου, ὁ 戦争
πονηρός, ά, ον 悪い
συλλαμβάνω 援助する(与格支配)
σύμμαχος, ου, ὁ 戦友、同盟者
σῴζω 救う 友の最悪の自体を「想像」して事前に「救う」
φέρω 道が通じている、齎す
φιλόσοφος, ου, ὁ 哲学者

βίος, ου, ὁ 生
θεός, οῦ, ὁ, ἡ 神
κακός, ή, όν 悪い、卑怯な、哀れな
πενία, ας, ἡ 貧乏
νόσος, ού, ἡ 病気、災い

1. μακρά ὁδός φέρει εἰς ᾿Αθήνας.
長い道はアテーナイへと続いている。

2. ἀθάνατος ἡ ψυχή.
魂は不滅である。

3. ᾿Αριστοτέλης ὁ φιλόσοφος ἔλεγε τῆς παιδείας τάς μέν ῥίζας εἶναι πικράς, γλυκεῖς δέ τούς καρπούς.
哲学者であるアリストテレースは、教育の根は苦いが、果実は甘いと語っていた。
※τῆς παιδείαςの属格が二つの名詞にかかっている。

4. ἀγαθά δένδρα ἀγαθούς φέρει καρτούς, πονηρά δέ πονηρούς.
良い木々は良い果実(複数)を齎し、悪い木々は悪い果実(複数)を齎す。
※中性複数形が主語の場合、述語同士は単数形である

5. ἐσῴζετε ἐκ τῶν δεινῶν κινδύνων τούς ναύτας.
あなた達は恐怖の危険から水夫達を救った。

6. ἄλυπον βίον ἄγουσι μόνοι οἱ θεοί.
神々だけが(男性複数主格)憂いのない生を(男性単数対格)生きる。
7. έν τ πρός τούς κακούς πολέμ συμμάχους ἔχομεν τούς θεούς.
悪い人々(男性複数対格)に対する戦争に(男性単数与格)において、我々は同盟者達である神々を(男性複数対格)持つ。

8. οὐ νομίζεις τήν πενίαν μικράν νόσον;
あなたは貧乏を(女性単数対格)小さな災い(女性単数対格)と見なさないのか?

9. γράφει σοφιστης ὅτι σπουδῆς ἀξία ἐστιν ἀρετη.
ソフィストは徳が勤勉する価値あることを書く。

10. ἔργ δικαί και θεος συλλαμβάνει.
正しい仕事には神でさえ援助する。

2014年5月20日火曜日

02. ラテン語 第一変化名詞 「である」の直接法•現在の変化

第一変化名詞


単数
主格 stella すてっら
属格 stellae すてっらえ
与格 stellae すてっらえ
対格 stellam すてっらむ
奪格 stella すてっらー

「あ、和え和え(料理しろ)。編む?(編み物するの?)あー...(落胆)」

複数
主 stellae すてっらえ
属 stellarum すてっらーるむ
与 stellis すてっりーす
対 stellas すてっらーす
奪 stellis すてっりーす

「会え、アールム(という人に)。イース(東だ)、アース(明日)、イース(東だ)」

 

 

sum「ある、である」の直接法•現在の変化


括弧内はフランス語

単数
1 sum (suis)
2. es (es)
3. est (est)

複数
1. sumus (sommes)
2. estis (êtes)
3. sunt (sont)


単語

aqua 水
aquila 鷲
bestia 獣 英語のbeast
causa 原因 英語のcause
corona 冠
cura 心配 英語のcare
dea 女神
fama うわさ
filla 娘 フランス語のfille(フィーユ)=娘
gloria 栄光
incola 住民
insula 島 英語のisland
ira 怒り 「イラっ」
luna 月
musca 蠅 
patria 祖国
porta 門 フランス語のporte(ポルト)=門
puella 少女
pugna 戦い   英:pugnacious(喧嘩早い、好戦的な)
regina 女王
rosa ばら
sapientia 智慧
silva 森
terra 土地
umbra 陰 仏:ombre(陰)
via 道
saepe sometimes
vipera へび 英:viper(マムシ)
sub under
ala 翼
volo 飛ぶ
devoro 飲みこむ
narro 物語る
nutrico 育てる

練習問題

1. Fama volat.
Rumor flies.

2. Rana muscas devorat.
A frog swallows flies.

3. Poeta narrat gloriam Romae.
A poet narrates glory of Roma.

4. Puellae donant Dianae deae coronam rosarum.
Girls give to a goddess Diana a circle of roses.

5. Agricolae estis et habitatis in silvis.
You guys are peasants and you live in forest.

6. Aquila non captat muscam.
An eagle does not catch a fly.

7. Viperam sub ala nutricas.
You nurture a snake under wings.

8. Justitia saepe causa gloriae est.
Justice sometimes is a cause of glory.

9. Minerva et Diana deae sunt. Minerva dea sapientiae et prudentiae est, Diana domina silvarum et bestiarum.
Minerva and Diana are goddesses. Minerva is a goddes of wisdom and knowledge, (and) Diana (is a goddes of ) forests and beasts.

2014年5月12日月曜日

01. ラテン語 第二週1 第一•第二変化動詞

〈はじめに〉

 当サイトをご訪問いただきありがとうございます。このブログは古典ギリシャ語・ラテン語の文法事項や単語を初学者が効率的に覚える方法はないかと考えた末に、私が考案した語呂合わせを紹介しています。
  語呂合わせで覚えるという方法は、言語学的にほぼ関係のない日本語と古典ギリシャ語・ラテン語を無理矢理結びつけるという点で、必ずしも推奨されるべき学 習法とは言えません。しかし、いずれは語呂合わせを捨て去ることを前提にすれば、学習の始めに限っては語呂合わせを有効活用することは有益であると考えて います。最初は語呂合わせに頼っていても、そのうち頼らずとも読めるようになり、いずれは語呂合わせ自体を忘れてギリシャ語・ラテン語が読解可能になるこ とが最終的な目標です。
 古典ギリシャ語・ラテン語の独習者は勿論のこと、特に大学の授業等でギリシャ語・ラテン語を履修されている初学者の方の参考として活用して頂ければと思います。また、練習問題の解答は私の試訳であり、間違いがないことを保障するものではありませんのでご了承下さい。
 また、当ブログの古典ギリシャ語・ラテン語関連の一連の投稿は、それぞれ『ギリシア語入門 改訂版』 『新ラテン文法』の構成に沿っています。ただし『ギリシャ語入門 改訂版』『新ラテン語文法』の内容をそのまま載せているわけではなく、最も基本的な文法事項を覚えるための効果的な語呂合わせを中心に紹介しています。 当ブログで扱いきれていない詳しい文法事項については、岩波全書『ギリシャ語入門 改訂版』『新ラテン語文法』を始めとする古典ギリシャ語・ラテン語の基本書を参照して下さい。

amo(第一変化動詞)の変化

単数
1. amo
2. amas
3. amat

複数
1. amamus
2. amatis
3. amant

--

moneo(第二変化動詞)の変化

単数
1. moneo
2. mones
3. monet

複数
1. monemus
2. monetis
3. monent

「オー、ス、ト」(おお、ストライキやってる)
「ムス、ティス、ント」(蒸す、ティ(ラミ)ス、んと…)

第一•第二変化動詞で主要のもの

adjuvo アドユオー 助ける
cogito コギトー 考える
erro エッロー 誤る
habeo ハベオー 持つ
habito ハビトー 住む
laboro ラボーロー 働く
laudo ラウドー 褒める
maneo マネオー とどまる
monstro モーンストロー 示す
pecco ペッコー 罪を犯す 英:peccadillo(ちょっとした過ち、微罪、スペイン語)
rideo リデオー 笑う

saluto サリュートー 挨拶する
specto スペクトー 見る
sedeo セデオー 座っている
taceo タケオー 黙っている
valeo ウァレオー 元気でいる

video ウィデオー   見る
voco ウォコー 呼ぶ
vel  ウェル   or
et   エト    and
neque ... neque ... ネク〜ネク〜 neither nor
sed  セド    but

練習問題

1. habitat
he/she lives

2. vocas
you call

3. juvamus
we help

4. monstrat
he/she demonstrates

5. Video et rideo.
I see and laugh

6. Neque sedetis neque tacetis.
You all neither sit nor are silent.

7. Cogitamus vel laboramus.
we think or labor

8. Spectant et salutant.
they see and greet

9. Non peccas sed erras.
you do not sin but error

10. Tacent sed rident.
They are silent but laughing

10. ギリシャ語 第二変化(O-変化)の名詞—男性•女性•中性

第二変化(O-変化)の名詞—男性•女性•中性

 
男性女性も同じ変化)

単数
ἄντρωρος
属 τοῦ ἀνθπώπου
与 τ ἀνθπώπ
対 τόν ἄνθρωπον
(呼 ἄνθρωπε

複数
οἱ ἄνθπωποι
属 τῶν ἀνθρώπων
与 τοῖς ἀνθρώποις
対 τούς ἀνθρώπους
(呼 ἄνθρωποι

「オス、ウー、オー、オン」
「オイ、オーン、オイス、ウース」
 
中性
τό δῶρον 賜物

単数
τό δῶρον
属 τοῦ δώρου
与 τῷ δώρ
τό δῶρον
(呼 δῶρον

複数
τά δῶρα
属 τῶν δώρων
与 τοῖς δώροιςτά δῶρα
(呼 δῶρα

オン、ウー、オー、オン
、オーン、オイス、
※中性は主格と奪格が同形

練習問題18

ἀγρός, οῦ, ὁ 畑 英:agriculture
᾿Αθηναῖος, ου, ὁ アテナイ人
Αἰγύπτιος, ου, ὁ エジプト人
ἄμπελος, ου, ἡ ぶどうの樹
ἄστρον, ου, τό 星
βίος, ου, ὁ 生活
γεωργός, οῦ, ὁ 農夫 ゲオルグ=農夫
γιγνώσκω 知る(come to know)
δένδρον, ου, τό 樹木、茂み
δοῦλος, ου, ὁ 奴隷
ἥλιος, ου, ὁ 太陽
θεός, οῦ, ὁ 神
θεραπεύω に仕える、の世話をする 「寺」の「ペウ」さんに仕える
ἰατρός, οῦ, ὁ 医者
καρπος, οῦ, ὁ 果実、収穫物(fruit) フルーツを刈るポー
κίνδυνος, ου, ὁ 危険 金土の近所は危険だ
λίθος, ου, ὁ 石
λόγος, ου, ὁ 言葉、話
μισθός, οῦ, ὁ 報酬 「ミスト」というゲームを売った「報酬」
νόμος, ου, ὁ 法
οὐρανός, οῦ, ὁ 天空
ὀφθαλμός, οῦ, ὁ 目 英:optical
πόνος, ου, ὁ 労苦 
σελήνη, ης, ἡ 月 セレナーデ
τρόπος, ου, ὁ 性格 「とろ」くて「ぽ」ーっとしてる「性格」
φίλος, ου, ὁ 友人 英:friend
χαίρω 喜ぶ カイロに行ったので喜ぶ
χρόνος, ου, ὁ 時間、時代

1. ὁ χρόνος ἰατρός τῶν πόνων ἐστίν.
時間は労苦の医者である。

2. οἱ δοῦλοι τούς δεσπότας θεραπευουσιν.
その奴隷達は主人達を(に)仕えている。

3. αἱ ἄμπελοι τᾠ ἡλίῳ χαίρουσιν.
ぶどうの木々は太陽に(を)喜んでいる。

4. οὐ πιστεύετε τοἰς τὠν φίλων λόγοις;
あなた達は友人達の言葉(複数)を信じないのか?

5. τούς νόμους γράφουσιν οἱ ᾿Αθεναῖοι εἰς λίθους.
アテナイ人達は法(複数)を石(複数)に書いている。

6. ἐν τοῖς κινδύνοις γιγνώσκομεν τούς τῶν ἀνθρώπων τρόπους.
危機的状況(複数)のうちに、我々は人間達の諸性格を知る。

7. οὐ γιγνώσκεις τούς τοῦ βίου πόνους.
生活の様々な労苦をあなたは知らない。

8. οἱ δοῦλοι ἔφερον τούς καρπούς ἐκ τῶν ἀγρῶν εἰς τήν οἰκίαν.
奴隷達は収穫物(複数)を畑から家へと運んでいた(未完了過去。一人称単数と三人称複数は語尾が-ονで一緒)。

9. οἱ γεοργοί τούς τῶν ἀγρῶν καί τῶν δένδρων καρπούς ἕξουσι μισθόν τῶν πόνων.
農夫達は畑と樹木の収穫物(複数)を労苦の報酬として持っていた。

10. οἱ Αἰγύπτιοι ἐνόμιζον τόν ἡλιον καί τήν σελήνην εἶναι θεούς.
エジプト人達は太陽と月を神であると見なしていた。