2014年5月4日日曜日

05. ギリシャ語 未来直接法能動相

・未来幹は動詞幹にς, ο/εを添えたものである。
・他は現在形の変化と全く同様である。
・子音幹動詞の場合には幹末の子音とςが接触して、音韻上(または綴字上)の変化をする。

★ p, b, ph(パ行、バ行、ファ行)の音が幹末に来る場合(π, β, φで終わる場合)は、
s と接触してそれぞれ ps, bs, phs ではなく皆 ps となる。
ἀμείβω アメイー(私は交換する)→ × アメイブソ
→ ἀμείψω アメイー(私は交換するでしょう
γράφω グラフォー(私は書く)→ × グラフソ
→ γράψω グラー(私は書くでしょう

★ k, gの音(カ行、ガ行)が幹末に来る場合(κ, γ, χで終わる場合)は、s と接触して、それぞれ ks, gs ではなく皆 ks となる。
διώκω ディオーー(私は追う)
→ διώξω ディオークソー(私は追うでしょう
ἄγω アー(導く)→ × アグソ
→ ἄξω アクソー(私は導くでしょう

★ t, d(タ行、ダ行)の音が幹末に来る場合(τ, δ, θで終わる場合)は、s と接触して、それぞれ ts, ds ではなく(これでは言いにくいので)皆 s だけになる。
τείθω テイー(私は説得する)→ × テイトゥソ
→ τείσω テイー(私は説得するでしょう